【人生相談】猫が寝ている私の鼻の穴にカリカリをつめてきます

家族や恋愛、お金や仕事など、日常における悩みは多いもの。ここでは、心理学者の平松隆円さんがマイナビニュースのQ&Aコーナーに寄せられた悩みにお答えします。

今回のお悩みタイトルは、「猫が寝ている私の鼻の穴にカリカリをつめてきます」です。

■質問

生後10カ月の猫が、キャットフードを私の枕まで運んでいます。とても優しい子で、私にご飯をわけてくれているのでしょうが、困ったことに夜私が寝てから運んできて、しかもおでこやら鼻の下やら耳の穴や鼻の穴の中にカリカリを置いていきます。首から上の部分のどこかでご飯を食べるということを理解しているようですが、それが口だとはわかっていないようです。

正直猫のカリカリは結構においがするので困っています。しかもカリカリの粉がほっぺたなどにくっつくとザリザリして気持ちが悪いです。どうすればよいでしょうか?

⇒この質問にアドバイスをする場合はこちらから。

■回答

ご飯をわけてくれているわけではなく、隠そうとしているだけかも。食べきれないエサは、不健康の原因にも。

自分の食べ物であるキャットフードを運んでくれる。なんて優しいのだろうと思う反面、飼い主さんが夜に寝ているあいだに運んでくるということは、食べきれないキャットフードだったんですよね。これは、もしかしたら食べきれなかったエサを、なにかの穴に隠そうとしているだけかも知れませんよ。

猫はよく、狩りをしてきたものを持って帰ってくるといいますよね。ネズミなどの小動物、ヘビやカエル、バッタなどの昆虫まで。もともと狩りをして生活をしてきた猫たちは、ペットとなって十分な食事が与えられているとはいえ、ついつい本能的に狩りをしてしまうといわれています。

そして、それを持ち帰るのは、飼い主に狩りの仕方を教えようとしているという説があります。ですが、相談の猫ちゃんが生後10カ月ということであれば、狩りということでキャットフードを持ってきたということは、ありえませんね。とすると、やはり食べきれなかったエサを隠そうとしているのかも知れません。

生後10カ月くらいの子猫は成長期であるため、骨格や筋肉など、カラダをつくるために多くの栄養を必要とします。ですが、消化器官が未発達であったり、そもそもカラダが小さいために、一度に食べられる食事の量が多くはありません。大人になった猫に1回の食事で与える量を、数回に分けて与えます。

もちろん、カラダが成長して大人になれば、一度の食事で与えるキャットフードの量を増やすことができますが、生後10カ月くらいで飼い主が寝てからも食べ残すような食事量は、多すぎるのかもしれませんね。

食事は人間がそうであるように、猫にとっても健康の基本となってきます。食べきれないエサをそのままにしておくのは、衛生的にもよくありません。それ以上に、エサがそのままあることが当たり前の生活になってしまえば、ダラダラと食べる癖がついてしまい、肥満の原因にもなってしまいます。また、猫の体調が悪くて食欲がないときも、飼い主が気づきにくくなってしまう可能性も高まります。

ひとや動物の行動には、必ず理由があります。この子は優しいからと心情的に解釈せず、その行動の理由を考えて、いい関係を築いていってくださいね。

(イラスト: のでこ)

著者プロフィール

平松隆円…化粧心理学者 / 大学教員
1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員などを経て、現在はタイ国立チュラロンコーン大学講師。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。よそおいに関する研究で日本文化を解き明かしている。NTV『所さんの目がテン! 』、CX『めざましどようび』、NHK『極める 中越典子の京美人学』など番組出演も多数。主著『化粧にみる日本文化』(水曜社)は関西大学入試問題に採用されるなど、研究者以外にも反響を呼んだ。ほかに『黒髪と美女の日本史』(水曜社)など。

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