米Appleの株式が買われ、14日の米NASDAQ市場で一時504.25ドルまで上昇した。通常取引の終値は前日から1.82%高い498.50ドル。10日にWall Street Journalのデジタル媒体の1つであるAllThingsDがiPhone新製品発表イベントの噂を報じ、13日にアクティビスト (物言う株主)として知られるCarl Icahn氏がApple株の大量取得を明かした。Apple株が500ドルを超えるのは今年の1月下旬以来。

AllThingsDは関係筋からの情報として、Appleが9月10日にスペシャルイベントを開催し、iPhoneの新製品を発表すると報じた。Appleの低価格スマートフォン市場参入には「疑問が残る」とした上で、ハイエンドと低価格の中間を狙って廉価版iPhoneを投入する可能性を指摘した。

週末のAllThingsDの報道を経て、前週の終値が454.45ドルだったApple株が買い始められ、13日のCarl Icahn氏の2つのツイートで上昇に拍車がかかった。

8月8日から8月14日のApple株の推移。週末を挟んで12日から上昇し始め、14日は一時500ドルを超えた。

Icahn氏はまず「われわれは現在Apple株を大量保有している。Appleは著しく過小評価されていると思う」と、Apple株の取得を公表。2つめのツイートではAppleの最高経営責任者であるTim Cook氏と話し合いを持ったことを明かした。「大規模な自社株買いをすぐに実施すべきだという私の意見について話し合った。近くまた話し合う予定だ」としている。