米Appleが来月9月10日に次世代iPhoneに関する発表会を行うという話が出ている。iPhone 5の後継モデルだけでなく、噂の廉価版iPhoneは発表されるのか、あるいはそれ以外の製品についても言及があるのかは不明だが、9月以降の新製品発表ラッシュに向けて今後さまざまな情報が出てくるだろう。

同件はAll Things DigitalのIna Fried氏が8月10日(米国時間)に複数の関係者の話として報じている。開催日のみに関する情報であり、次世代iPhoneに関する発表会という以外、具体的にどのような発表が行われるかについては言及されていない。またFried氏が指摘するように、この発表会におけるポイントは、いわゆる「廉価版iPhone」と呼ばれるものが実際に発表されるかという点にあり、もし発表される場合にはどういった層をターゲットにするのか(ミッドレンジ向けといわれている)、また旧モデルを割引販売している状況でどのようにマーケティング的に訴求していくのかという面でAppleの戦略に注目が集まることになる。このほか、フルサイズiPadやiPad miniの次世代モデル、6月のWWDC時点でアップデートが発表されなかったMac製品のその後など、気になるポイントがいくつもあり、こちらにも注目が集まる。

なお9月10日という日付だが、9月2週目の火曜日にあたり、「火曜日」「水曜日」「木曜日」といった週の中日を好むAppleであれば妥当な選択だと思われる。例年、Appleの9月のスペシャルイベントは、新学期シーズンを狙ったiPodや関連サービスの発表など「音楽イベント」の性格を持っていた。それがiPhone 4Sが発表された2011年以降はiPhone新製品の発表会となっており、昨年2012年は9月12日の水曜日に米カリフォルニア州サンフランシスコ市内のYerba Buena Center for the Arts (YBCA)でイベントが実施された。現在、YBCAで同日のスケジュール枠が埋まっていることは確認できないため、順当にいけば同会場で再びiPhone関連のスペシャルイベントが開催される可能性が高いとみられる。