技術と経験のレベルによってジャパンケネルクラブから与えられるのが、公認トリマーの資格です。この資格の取り方をチェックしてみましょう。

■公認トリマーって、どんな資格なの?

ペットに関わる仕事がしたいという方に人気のある資格が公認トリマーです。動物病院やトリミングサロン、ペットショップなどで働く時に使える資格で、愛犬を美しく愛らしく見えるように手入れすることができる人に与えられる資格です。

■資格を取得するには?

公認トリマーの資格を取得するには、ジャパンケネルクラブ公認の養成機関へ入学し、所定の課程を修了するのと同時に、卒業試験に合格することが必要です。卒業試験に合格すればC級の資格を取得することができます。B級を取得する場合には、追加で1年間在学して所定の課程を修了することが必要となり、A級を取得するには更に2年間在学が必要になります。

ちなみに独学で勉強することもでき、独学で勉強する場合はジャパンケネルクラブ発行のマニュアルをもとに勉強しながら、ペットサロンで腕を磨きつつチャレンジする方もいるようです。

独学の場合は、2年間以上の会員歴が必要です。さらに毎年行われる資格取得試験にチャレンジすればC級取得が可能になっています。B級、A級にチャレンジする場合は、養成機関に入学している方よりも長い期間が必要になり、B級を取得する場合はC級取得の2年後、A級を取得する場合はB級取得の3年後にならなければ、資格試験にチャレンジすることができないようになっています。

■試験の内容は?

筆記試験と実技試験があります。実技試験では、C級でモデル犬1犬種の毛刈りやカットの腕前が試されます。B級では左右対称、ドッグショー出場を目的としないペットクリップ上級者としての腕前などが試されます。A級ではドッグショー出場を目的としたショーカット、そしてB級よりも更に高度なテクニックを試されます。

■公認トリマー資格のレベル目安は?

C級はペット美容に関わる仕事につく場合は、必須ともいえる資格です。犬のトリミングやグルーミング、ハンドリングなど全般的な知識を身につけた人に与えられます。B級はプロのトリマーとして必要な資格で、より実践的な知識や技術が必要です。A級はペットサロン経営者になりたいという方や、一流トリマーとして活躍したいという方が受けることが多いようです。

■公認トリマーの資格は、どんな時に使える?

就職・転職活動でトリマーの仕事に就く場合、資格保有者ということで採用に有利に働くことが期待できる他、待遇面でも優遇してもらえることがあります。トリマーの仕事につきたいという目標がはっきりしているのであれば、ぜひ取得したい資格と言えるでしょう。

参考サイト:一般社団法人ジャパンケネルクラブ「公認トリマー」