NTTデータ イントラマート(以下、イントラマート)とSAPジャパンは8月8日、エンタープライズモバイル領域において協業するにあたり、SAPモバイルソリューション製品群に関するOEMライセンス販売のグローバル契約を締結したと発表した。

これによりイントラマートは、エンタープライズ向けにオフラインでのモバイル利用やネイティブアプリケーション開発を支援するモバイル統合プラットフォームを9月から、モバイルミドルウェア製品を10-12月に提供開始する。

エンタープライズ領域におけるモバイル活用の急速な普及により、モバイルのネイティブアプリケーションを構築するための開発基盤へのニーズが高まりから、イントラマートは、SAPのモバイルソリューションを活用し、オフラインの状態でのモバイルデータ活用やネイティブアプリケーションの開発を支援するモバイル製品「IM‐Mobile Extension」と「IM‐Mobile Framework for Native Application」を開発した。

「IM‐Mobile Extension」は、SAPのモバイルアプリケーション開発基盤のSAP Mobile Platformを、イントラマートの定評ある業務プロセスを実行するシステム基盤「intra-mart Accel Platform」と連携したもので、ネイティブアプリケーションおよびHybrid Web Container(HTML5)アプリケーションの開発・運用するためのモバイル統合プラットフォーム。連携したSAP Mobile PlatformにMDM(モバイル端末管理)機能が含まれていることから、モバイルアプリケーション開発だけではなく、高度なセキュリティの適用、アプリケーション配布や管理の効率化までエンタープライズ企業において大規模にモバイルを活用する上で必要なトータルソリューションとして利用できる。

IM‐Mobile Extension利用イメージ

「IM‐Mobile Framework for Native Application」は、「intra-mart Mobile Framework」にSAPのモバイル環境におけるデータベースである「SAP Sybase SQL Anywhere」を搭載したネイティブアプリケーション開発基盤ミドルウェア製品。モバイル端末に実装されるキャッシュデータベースとバックエンドシステムとなる「intra-mart Accel Platform」との同期を実行し、ネイティブアプリケーションのオフライン対応を実現する。 なお、両製品は、オンプレミス型の提供だけではなく、intra-martのCloudサービス「Accel-Mart」からも提供する。

IM‐Mobile Framework for Native Application利用イメージ

両製品により、「電波がつながらないオフラインの状態でモバイルデータの利用」「モバイル端末内にデータベースを自動生成し、暗号化やユーザ管理により安全にデータを保管。圏外から電波がつながる状況となった時に接続先のintra-martのデータベースに自動的にデータの同期」「電波がつながらないオフラインの状態でのアプリケーションの動作やモバイル端末のカメラやGPSなどの機能を活かすネイティブアプリケーションの開発」「モバイル端末の機種に極力依存しない動作環境を実現」「 intra-martの開発者は慣れたintra-mart開発フレームワークで利用場所に縛られないモバイルアプリケーションの開発が可能」となる。