Galaxy S4に防水機能を付与して今年6月に発表されたSamsungの「Galaxy S4 Active」だが、実際には宣伝でうたわれているような十分な防水能力を備えておらず、水没後にボタンが機能しなくなるなどのトラブルが掲示板等で報告され話題になっている。実際にトラブルに見舞われたユーザーは携帯キャリアが端末の水没保障を行っていないことを挙げ、利用の際には注意するよう訴えている。

Galaxy S4 Active

Galaxy S4 Activeは6月後半に英ロンドンで開催された「Samsung Premier 2013 GALAXY & ATIV」イベントで発表され、実際に水槽内に水没させた状態でカメラ撮影を行ったり、その後取り出してタッチ操作を行ったりと、「IP67」の防水機能をさかんにアピールしていた。だがThe Droid Guyによれば、7月後半ごろからXDA-DevelopersRedditといったユーザーフォーラムの間でこのActiveの防水機能に関するトラブルが報告されるようになり、実際にIP67でうたう水深1メートルで30分という防水機能を十分に備えていないのではないかという意見が出ている。

先ほどのXDA-Developersの報告例によれば、魚の水槽を撮影するためにActiveを水に沈めて引き上げたところ、数分後にすべてのボタンが効かなくなる現象に見舞われたという。Activeに限らず静電式タッチスクリーン端末の場合、水没中はタッチ操作が行えなくなる。そのため、撮影等の操作は物理ボタンで行う形となる。該当ユーザーがその操作を行ったところ、当該ボタンを含め、電源ボタンなど周辺にも影響を及ぼしたようだ。なお報告を行った人物は携帯キャリアのAT&Tの従業員だというが、実際に必要な確認操作は行っていることを強調している。またキャリアとしてこうした水没トラブルにおける端末保障は行われないとの意見を述べ、利用者に注意を促している。

だがThe Droid Guyでは未確認としながらも、AT&Tがこうしたユーザーに個別に端末交換に応じているという話も出ているという。日本ではお馴染みの防水端末だが、海外ではXperia Zなどを皮切りにようやく端末が出始めた段階。今後こうしたトラブルは増えるとみられ、キャリア側の対応が求められると同時に、端末メーカーの技術力が試されることになるだろう。