Texas Instruments(TI)は、車載ヘッドライト、フォグランプや汎用エリア照明向けに、スイッチング周波数と電流検出スレッショルドの調整が可能で、設計の自由度向上とEMI(電磁干渉)低減を実現する高電力向けマルチ・トポロジ対応のDC/DC LEDドライバ「TPS92690」を発表した。

同製品は、ローサイド電流検出回路内蔵のNチャネルMOSFETコントローラで、昇圧または昇降圧(SEPIC、バック・ブースト、フライバック)LEDドライバ・トポロジをサポート。調整可能なローサイド電流検出回路(50mV~500mV)により、電力損失の最小化とアナログ調光制御機能を実現することが可能なほか、調整可能なスイッチング周波数(最大2MHz)と電流検出スレッショルドにより、LED駆動回路を最適化し、サイズ低減、効率向上のほか、サイズと効率の最適バランスを実現することが可能だ。

また、独立したPWM(パルス幅変調)と一般的な調光制御方式のアナログ入力インタフェースにより、LED電流の調整あるいは過熱フォールドバック機能の実装が可能。さらに、内蔵の発振回路によりコンバータのスイッチング周波数を設定できるほか、外部クロックにより他のコンバータとのスイッチング周波数の同期化も可能になるという。

なお、同製品は16ピン PowerPad TSSOPパッケージで量産出荷を開始しており、価格は1000個受注時で1.45ドル(参考価格)としている。

TIの高電力向けマルチ・トポロジ対応のDC/DC LEDドライバ「TPS92690」