O型の猫は存在しない

人間にはA型、B型、O型、AB型の血液型がありますが、実はこのうちのO型のみ、猫には出現しないことをご存知でしょうか?

A型、B型、AB型の猫は存在しますが、O型の猫はこの世にはいません。また、AB型の猫も実在はしますが、非常に稀少で、出現する確率は実に1%に満たないといわれています。

A型の猫がほとんど

Aの遺伝子は優性であるため、ABの遺伝子の猫だった場合は血液型がA型になります。そのため、猫の血液型として一番多いのはA型です。70~80%の割合の猫たちがA型だといわれています。

また、猫の種類によっても出やすい血液型が異なります。たとえば、アメリカンショートヘアやロシアンブルーはほぼ100%の確率でA型です。また、ノルウェージャン・フォーレストキャットやメインクーンは約90%がA型、スコティッシュフォールドやソマリ、ペルシャン、アビシニアンなどは約80%がA型です。A型の出現率が低めの猫種としては、ブリティッシュショートヘアやエキゾチックなどです。

愛猫の血液型を知っておこう

もし可能であれば、家で飼っている猫ちゃんの血液型も把握しておきましょう。前もって愛猫の血液型を知っていれば、応急処置などを施す際、迅速な行動をとることができます。人間と同じですが、A型の血液をB型の猫に輸血することはできませんし、その逆もまたしかりです。また、O型の猫が存在しないため、どの猫にも輸血できる血液型がありません。万が一を想定して、健康診断の際にでも獣医に相談してみましょう。