Amazon.comが提供するiOSアプリ版「Kindle」のバージョン3.9の提供が7月30日にApp Storeで始まった。これまでiOSデバイスでAmazonの電子書籍書店Kindleストアを利用するにはSafariブラウザに移動する一手間が必要だったが、Kindleアプリから直接Kindle本の検索とサンプルのダウンロードを行えるようになった。

Appleは、iOSアプリ内での電子書籍販売に同社の決済システム(Appleが売上の30%を手数料として徴収)の利用を課している。それを避けるために、AmazonはiOSデバイスではSafariを使ってKindleストアにアクセスするようにしていた。iOS用Kindleの新版ではアプリ内でKindleストアで扱っているKindle本のカタログを検索でき、無料サンプルを直接ダウンロードできるようになった。購入はできないものの、アプリから離れることなく、これまでよりも簡単に新しい本を探せる。

アプリ内でKindleストアのKindle本を検索、結果リストからワンタップで無料サンプルをダウンロード

他にも、表紙が従来よりも速くなめらかに表示されるようになり、クイックリファレンスにアクセシビリティジェスチャーのガイドが追加された。