リコーは7月30日、入力電圧の正負の極性によらず、一定極性に整流した電圧を出力させることができる逆接動作スイッチIC「R5590」シリーズを発表した。

同製品は、乾電池やコイン電池を使用するリモコン、ヘルスケア製品、玩具などの用途に特化したもので、整流回路によって、入力電圧の極性によらず、一定の電圧を出力させることができるため、乾電池やコイン電池の装填方向や各種コネクタの差込方向の自由度を向上させたアプリケーションが実現する。

また、独自のアナログ制御とCMOSプロセスを用いることで、低消費電流、低スイッチオン抵抗を実現しているため、電池の長寿命化が図れる。さらに、乾電池複数個を直列に使う場合に逆装填をすると液漏れや破損が発生するが、同製品の整流回路により、各電池の極性を全て一定方向に揃えることができるため、逆装填による液漏れや破損を防止することができる。

なお、パッケージはSOT23-5。価格は200円(税別)。すでにサンプル出荷を開始している。

リコーの一定極性に整流した電圧を出力させることができる逆接動作スイッチIC「R5590」シリーズ