Alteraは7月29日(現地時間)、ライセンス費用が不要な、FPGA向け検証済みEtherCAT(Ethernet for Control Automation Technology)プロトコルIPを発表した。

同プロトコルIPは、AlteraとEtherCAT Technology Group(ETG)、Softing Industrial Automation(Softing)の協業により実現したもので、ライセンス費用やユニットごとのロイヤリティ報告、時間のかかるライセンス交渉を必要とすることなく、先進的な産業用Ethernetプロトコルを利用できるライセンス体系を提供するもので、FPGAベースの産業用Ethernetデザインの統合を簡素化するものとなっている。

同産業用Ethernetソリューションは、プロトコルIPとソフトウェアスタックを、プログラマブルロジックとソフトエンベデッドプロセッサを統合したFPGAに実装する。この方法により、ハードウェアを修正することなく、1つのボードで様々なプロトコルを動作することが可能になる。FPGAはセンサインタフェース、アクセレレータ、およびカスタム制御ロジックなどの様々な産業用オートメーションファンクションの実装に使用することもできる。

また、様々な産業用オートメーション関連パートナーとも協力して、多数のデザインオプションをサポートしている。産業用ネットワークパートナープログラム(INPP)は、業界で認められているネットワーク専門企業によって構成されたパートナーエコシステムで、共通のFPGAベースのプラットフォーム上で産業用Ethernetおよびフィールドバスソリューションの評価を可能にする。INPPのパートナーは、ネットワーク通信およびFPGAの開発ニーズを満たす、IPやリファレンスデザイン、デザインサービスを提供している。

ソフトウェアスタックを含む、EtherCATプロトコルIPは、Softingのウェブページからダウンロードできる。同プロトコルIPとリファレンスデザインは、Alteraの産業用ネットワーキングキット(INK)とSofting FPGA RTEM Cyclone IIIキット上で、ハードウェアにおける適合性テストが実施済みとなっている。