ヤンマーは、全社でブランドイメージを統一する目的のプロジェクト「YANMAR PREMIUM BRAND PROJECT」発表会にて、工業デザイナーの奥山清行がデザインしたコンセプトボート「X39」を公開した。

同社の取締役に就任した工業デザイナー・奥山清行が手がけたコンセプトボート「X39」。今後、同社の全商品のデザインは奥山のデザイン事務所「KEN OKUYAMA DESIGN」が手がけていく

「X39」は、最新型のディーゼルエンジン「FY01」を2基搭載し、最高速43ノットで疾走するエクスプレスクルーザー。コンパクトで高出力である利点を生かし、競技に用いられる「パワーボート」のようなスポーティーなデザインでありながら、ふたつのベッドルームを有した贅沢な内装空間を実現している点が特徴となっている。

また、船体のデザイン面では、パールホワイトとメタリックレッドのアクセントが、世界最高峰のヨットレース「アメリカスカップ」で活躍する「ORACLE伴走艇」で証明された力強いエンジンの躍動感を表現した。加えて、開閉式ハードトップなどの機構を備えるなど、プレミアムブランドに相応しい装備となっているとのこと。

「X39」内部のベッドルーム

新開発のディーゼルエンジン「FY01」

そのほか、同艇に搭載されている6気筒のディーゼルエンジン「FY01」は、軽量でありながら100馬力/Lという、ディーゼルエンジンでは世界最高レベルの高出力を実現している。スピードと室内空間の広さを両立したエクスプレスクルーザーは、このエンジンなくしては実現できなかったということだ。

なお、今後は同艇の二号艇を、2014年のマイアミボートショーで発表する予定となっている。

ヤンマーの新プロジェクトから生まれたプロダクト・ロゴ