麦焼酎RTS「檸檬とむぎのか」

サントリー酒類は9月17日より、手軽にカクテルなどの本格的な味が楽しめる「RTS」シリーズから、新たに焼酎ベースの「檸檬とむぎのか」など3商品を販売する。価格は900ml紙パックが500円、300ml瓶が350円。2013年販売計画は5万ケースで、年間ベースで15万ケースの販売を目指す。

氷に注ぐだけで、カクテルなどの本格的な味わいを楽しめる「RTS」

RTSとは「Ready to serve」の略で、氷を入れたグラスに注ぐだけで、お酒と果汁などが最高の配分ですぐに飲めることを意味する。同社はこれまでに、焼酎RTS「ふんわり鏡月 アセロラ」やカクテルRTS「カクテルツアーズ」などを販売。バーやホテルで飲むようなリキュールや焼酎をベースにした、本格的なお酒を好むユーザーから、若者や女性といったお酒に興味を持ち始めた層まで、幅広い層から支持を集めている。

消費者からも「自宅でこんなに簡単に飲めるなんて感激」「ロックでお酒を飲むのにはまる」などの声が寄せられるなど、売り上げは好調。今年の1~6月で「ふんわり鏡月 アセロラ」は19万ケース、「カクテルツアーズ」は4万ケースを、それぞれ売り上げている。

麦焼酎ユーザーが好むレモン果汁を絶妙なバランスで配合、自分で絞る必要もなし

同社は麦焼酎RTSの製造にあたり、麦焼酎ユーザーにアンケートを実施。その結果、ユーザーは焼酎飲酒時にかんきつ類、特にレモンをしぼる傾向があることがわかった。ただ、「居酒屋ではレモンを入れるが、家では面倒くさい」と、自宅で飲む際には敬遠しがちであることも同時に明らかになった。そのため、氷を注ぐだけで、レモンをプラスした麦焼酎が味わえる製品作りに着手した、というわけだ。

「檸檬とむぎのか」は、同社が発売する「まろやか麦焼酎 むぎのか」をベースに、レモン果汁が配合されており、レモンの爽やかな香りとすっきりとした口当たりが楽しめる。「まろやか麦焼酎 むぎのか」由来のコクとうま味もそのまま生きているという。

グラスに氷を入れてRTSを注ぐだけで、本格的な味わいが楽しめる

「時短」というメリット、幅広い料理との良好な相性

RTSには「時短」というメリットもある。日々の仕事に追われ、疲れ果てて帰宅した際においしいお酒を――という時に、水で割ったり、レモンを搾ったり、というのは面倒。「檸檬とむぎのか」ならば氷を入れて注ぐだけのため、時間も手間もいらないという点は、特に単身者に好まれそうだ。

料理との相性にもこだわった。どの料理に合わせてもいいが、特に和食との相性がいいという。レモンによるさっぱり感は、豚の角煮などのこってりしたおかずにも合うし、秋においしくなるさんまとの相性もよさそうだ。メインのおかずからおつまみまで、幅広い料理シーンで楽しむことが可能となっている。

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残暑の厳しい日には、氷に注いだRTSでクールダウン

同社は今回、国産巨峰由来の華やかな香りとほのかな甘みが味わえる「-196℃ ロックスタイル〈グレープ〉」と、気軽にアセロラ割りのような爽やかな風味を楽しめる「ふんわり鏡月 アセロラ 」のハーフサイズ(375ml)もあわせて販売。積極的にRTSを投入することで、スピリッツ・リキュール市場の活性化を狙っている。

発売時期の9月17日は、まだまだ残暑のシーズン。3種のひんやり冷たいRTSをその日の気分やシーンに合わせて飲みながら、厳しい暑さを乗りきるというのもいいかもしれない。