日本フードサービス協会は25日、2013年6月度の外食産業市場動向調査の結果を発表した。それによると、6月の外食産業の売上高は前年同月比3.6%増となり、2カ月連続で前年を上回った。

客数は前年同月比3.4%増と、4カ月連続で前年比プラス。6月は全国的に高温となり、北日本、東日本の日本海側を中心に好天が続いたほか、月前半には全国的にも降水量が少なかったことから、客足が伸びたと見られる。また、日曜日が前年より1日多かったことも、特にファミリー層対象の店舗に好影響を与え、FR業態を中心に利用客が増加した。

全店データ(前年同月比)

業態別に見ると、ファーストフード業態は全ての業種で売上高が前年を上回り、全体売上高は前年同月比で3.5%増加した。このうち洋風は、客数は減少したものの客単価が上昇し、売上高は同0.7%増加。和風は、季節メニューが健闘し、客数が同12.0%増、売上高も同6.2%増となった。麺類は、出店効果などで好調が続いており、売上高は同8.4%増加。持ち帰り米飯・回転寿司は、客数が同3.9%増、売上高が同3.7%増となった。その他は、アイスクリームが好調で売上高は同9.7%増加した。

ファミリーレストラン業態の全体売上高は前年同月比5.8%増加。天候や休日日数増が好影響を与えたと見られる。洋風は、フェア商品や比較的単価が高めのメニューが伸長し、売上高は同4.6%増加。和風の売上高は同5.9%増、中華の売上高は同5.0%増とともに好調だったほか、焼き肉の売上高は同12.8%増と大幅に伸びた。

パブ・居酒屋業態の全体売上高は前年同月比2.9%減となり、2012年9月以来、10カ月連続で前年比マイナス。居酒屋は客数が同3.6%減、客単価が同1.1%減とともに前年を下回り、売上高は同4.6%減と低迷。しかし、パブ・ビヤホールの売上高は同4.7%増と好調が続いている。

ディナーレストラン業態の全体売上高は前年同月比3.9%増と、2012年11月以来、8カ月連続して前年比プラス。客足が好調で、高単価商品の売れ行きもいいという。

喫茶業態の全体売上高は前年同月比0.6%増加。気温の上昇に伴いアイスドリンクなどの季節商品が順調で、客数は同1.0%減と若干減少したものの、客単価が同1.7%増加して売上が伸びた。