エー・アンド・ビー・コンピュータは24日、若手ベンチャー企業を育成・支援する「独立支援0円プロジェクト」について、2組の支援対象企業を決定したと発表した。

同プロジェクトは、起業前・起業後にかかわらず、インターネットを利用したサービスを考えている10~30代の若者もしくは企業を対象としたもの。採用企業には、本社オフィス1室を無償提供するほか、FAXやコピー機など周辺事務機器の提供、ランチ(500円を目途)の支給、バックオフィス業務(経理総務)の代行を行う。

今回は、2013年3月13日~5月31日にかけて支援対象の起業家を募集。計14組の応募があり、うち半数は学生起業家からの応募となった。選考に際しては、エー・アンド・ビー・コンピュータ代表の千葉宏一氏との面談により、特にビジネスの将来性を感じられたという、高橋俊介氏の「Projects.com(仮)」、鈴木健太郎氏の「東京ひのはらゲストハウス(仮)」の2組を支援対象企業に決定した。

「Projects.com(仮)」は、強いビジョンをもった学生団体やサークルが、地方や海外でもメンバーの募集・マネージメントが可能となるサービス。「ビジョンに共感したメンバーが世界中から集まり、共に活動することでそれぞれの団体がより大きなインパクトを世の中に起こせるようになる」としている。

Projects.com(仮)トップページ(出典:Projects.com(仮) Webサイト)

「東京ひのはらゲストハウス(仮)」は、国内の過疎化が進む地方農山漁村の空き家を改修し、地方と都心の交流・経済の拠点となる簡易宿泊施設(ゲストハウス)を作る宿泊事業。改修と運用を地域住民、または地域に関心を持つ人達と共に実施することで、初期投資・運用費用を低減する。さらに、ゲストハウスだけでなくその地域全体のPRを行うことにより、長期的な集客を図るという。第1号店として、東京都内で唯一の村である檜原村にて事業を開始する。

東京ひのはらゲストハウス(仮)Facebook(出典:東京ひのはらゲストハウス(仮)Facebook)

なお、エー・アンド・ビー・コンピュータでは、次回「0円プロジェクト」の開催を8月頃に予定している。