福山雅治が主演を務めた映画『そして父になる』(9月28日公開)が、カナダ・トロントで開催される第38回トロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーション部門に出品されることが24日、明らかになった。

映画『そして父になる』(9月28日公開)

同映画祭は、北米最大規模の国際映画祭で、ノン・コンペティションとなるため観客賞が最高賞となる。過去には『スラムドッグ$ミリオネア』(2008年)、『プレシャス』(2009年)、『英国王のスピーチ』(2010年)、『世界にひとつのプレイブック』(2012年)などアカデミー賞ノミネート作が受賞している。

『そして父になる』が出品されるスペシャル・プレゼンテーション部門は、世界を代表する作り手たちの作品を上映する部門で、映画祭に併設されている国際批評家連盟賞の受賞対象となる部門でもある。公式上映には、監督を務めた是枝裕和が参加予定。受賞発表は、映画祭最終日の9月15日(現地時間)に行われる。

第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した同作。カンヌに続いての海外映画祭出品に、是枝監督は「大変うれしいです」とコメント。「上映に立ち会うのはいつも緊張半分、期待半分ですが、ここをスタートに北米圏での公開へ弾みをつけたいと思います。行ってきます」と語っていた。

是枝裕和が監督・脚本を務めた同作は、福山にとって約5年ぶりの主演映画で、初めての父親役に挑んだ作品。福山演じるビジネスマン・野々宮良多は順風満帆な人生を送っていたが、6年間育てた息子・慶多が他人だったことが判明する。良多とその妻・野々宮みどり(尾野真千子)、取り違えた相手である斎木夫妻(真木よう子、リリー・フランキー)の苦悩と交流を描いた。

(C)2013『そして父になる』製作委員会