北陸エリアでは、ご当地ならではの食材を個性派バーガーにしている

町おこしの一環として、近年各地で続々と登場しているのがご当地バーガーだ。北陸エリアでも、地元の素材をぞんぶんに生かした個性派バーガーが誕生している。今回そんなご当地バーガーの中でも、とりわけユニークな品々を紹介しよう。

人気の豚玉にチーズと温泉たまごを

まずは石川県から。加賀市の片山津温泉では、ご当地「温泉たまご」をアレンジした「片山津バーガー」という新ジャンルが生まれている。コトの起こりは、全国を席巻(せっけん)した「ご当地B級グルメ」。まず紹介したいのは、「なか伸」の「お好み焼きバーガー」だ。

地元の鉄板焼きの人気店が提案するのは「お好み焼きバーガー」(400円)

こちらはネーミング通り、メインの具材はお好み焼き。この片山津温泉の「なか伸」で一番人気の「豚玉」をそのままコンパクトにして、たっぷりのチーズと温泉たまごを豊かに盛り込んだのが「お好み焼きバーガー」なのだ!

使われているバンズ素材はイングリッシュマフィンという、和洋折衷の面白さ。マフィン特有の小型でモチっとした食感が、お好み焼きの存在を引き立てている。見た目は軽~い感じ。しかしこの外見にだまされてはいけない。食べごたえ十分の食感と素材。ひとつでおなかいっぱいになる。ちなみにこちらは要予約とのことなので、前日までに電話予約してほしい。

●information
鉄板焼き・一品料理 なか伸
石川県加賀市片山津温泉乙69-6-2

ぶりに加賀野菜ソースと金箔を

同じく石川県は古都金沢から、魚介類を使った個性的な一品を。今度はお魚、なんと「ぶり」である!! 「ストロベリー・カフェ strawberry cafe」が展開する「金澤バーガー」の素材・ぶりは、近江町市場から届けられる。

地元のぶりがバンズの中に!! 「金澤バーガー」(990円)

県内産米粉のバンズで、ぶりの照り焼きをぎゅぎゅっとサンド。タルタルソースにまでこだわり、加賀の野菜である五老島金時を使っている。トマトやレタスも地元産で、仕上げはバンズに金箔(きんぱく)をふりかけらるというゴージャスっぷりだ。価格はサラダとフライドポテト・オニオンリングが付いて990円となっている。 

●information
ストロベリー・カフェ strawberry cafe
石川県金沢市久安3-438 チアフルプレイス1F

仕上げには恐竜の足跡を

続いては、石川県からちょっと下ってみよう。素材や調理法というよりは、ネーミングやコンセプトの面白さで注目されているバーガーがある。福井県は勝山市のアミューズメントパーク「かつやま恐竜の森」の園内にある「チャマゴン茶屋」には、勝山産の野菜と特製ハンバーグでつくった「恐竜バーガー」がある。もちろん、恐竜の肉というわけではない。

さすがに恐竜の肉は入っていないが、「恐竜バーガー」(480円)はキッズに人気

このハンバーガー、雑誌やテレビ取材などでも紹介されているので、ご存知の人も多いかもしれない。バンズに焼きごてのように押された恐竜の足跡がすっごくキュート。とりわけ子供たちに大人気だという。現在は土日や祝日のみの販売とのこと。ゲットできる休日を狙って訪問したい。

●information
かつやま恐竜の森
福井県勝山市村岡町寺尾51-11

しゃきしゃきキャベツに白エビかきあげを

最後は富山県から。富山湾一押しの食材である「白えび」を使った「白エビバーガー」(350円)だ。ここの名物「白エビ」を使ったかき揚げが挟まれている。このバーガーを入手できる富山県射水市の「カモンパーク新湊」は巨大な道の駅となっているので、車旅の小休止にもぴったりの一品なのだ。

名物「白エビ」のかきあげが挟まった「白えびバーガー」(350円)

バンズはちょっと小さめではあるが、これでもかとキャベツが盛られたヘルシーな一品で、大変さっぱりしている。肉ではなくシーフードだからこそ軽さだ。かき揚げ、キャベツ、タルタルソースの3つの程よい調和が、口の中にいっぱいに伝わってくる。ハンバーガー特有の肉系濃厚テイストが苦手な女性陣には、特にオススメなご当地バーガーである。

●information
道の駅 カモンパーク新湊
富山県射水市鏡宮296

ざざっと4つのハンバーガーを紹介したが、当然これだけではない。近年、北陸エリアでは個性豊かな地元食材から新種のハンバーガーが続々と生まれている。ドライブや出張で北陸へ旅する際は、小さな道の駅や看板をお見逃しなく。誕生したばかりの驚くような地元食材をアレンジしたバーガーに出合えるかもしれないぞ。

※価格や商品の詳細は時期によっても変動するため、直接店舗に問い合わせください