コンピュータソフトウェア倫理機構(EOCS)はこのほど、警視庁生活安全部サイバー犯罪対策課と上野警察署が、ファイル共有ソフトを使ってPCゲームを違法配信していた大阪府の男性(38歳)を著作権法違反(公衆送信権の侵害)の疑いで7月16日に東京地方検察庁へ送致していたことを発表した。

発表によるとこの男性は2013年3月ごろ、自宅においてファイル共有ソフト「PerfectDark」を使ってEOCS加盟会社のゲームソフトを無断でアップロードし、不特定多数のインターネットユーザーに自動送信できる状態にしていたという。

被害を受けた加盟会社が違法アップロードの事実を確認し、警視庁とEOCSに相談したことで今回の送致にいたったとのこと。EOCSはアップロードファイルの真贋鑑定や情報提供、告訴資料の作成などを行い、捜査に協力したという。

6月には警視庁による家宅捜索が行われてPCなどが押収され、男性が当時勤務していた会社に対する捜索も行われている。警視庁は調査の結果、本件は被疑者による単独の違法行為としている。