ゼットエムピー(ZMP)は、最大100kgまでの積載が可能なクローラ型ロボットプラットフォーム「ZMP Crawler」(画像1)の販売を開始したことを発表した。

画像1。ZMP Crawler

ZMP Crawlerは全長1000mm・全幅680mm・全高550mm、重量は85kgという大型で、走行系にはクローラベルトと左右独立のサスペンション機構を搭載。それにより悪路、草地、砂利道、雪道などでの走行が可能で、最大約15cmの段差乗り越え能力も備える。積載量は最大100kgであり、実験・計測機材や、自律走行のためのカメラなどの各種センサ、運搬物などを搭載可能だ。安全を考慮し、バッテリにはリン酸鉄リチウムイオン電池を採用。1回の充電で航続距離は最大20kmとなっている。また、最高時速は6km。

用途としては、災害対応(探索)ロボットや、農作業・土木建築分野での作業ロボットなどの研究開発、屋外での自律移動・遠隔操縦システムの研究開発などだ。価格は、399万円(税込)となっている。スペックは以下の通り。

  • 外形寸法:長さ1000mm×幅680mm×高さ550mm
  • 重量:85kg
  • 最大積載重量:100kg
  • 駆動:DCブラシレスモータ×2
  • 車輪:ゴムクローラベルト×2
  • 電池:リン酸鉄リチウムイオン電池
  • 航続距離:20km
  • 最高速度:時速6km
  • 段差・溝乗り越え:15cm
  • 登坂性能:20度
  • 最小回転半径:60cm
  • 充電時間:5.5時間
  • 価格:399万円

画像2。ZMP Crawlerのシステム構成