朝日新聞社は、国内有数の新聞広告賞である「第61回 朝日広告賞」の受賞作品を発表した。

「一般公募の部」グランプリ 〈金鳥の渦巻(うずまき)〉土屋誠、春原伸也、佐野円香、太田青里

「広告主参加の部」グランプリ 東京エレクトロン〈企業広告〉66点シリーズ 企画:同社、博報堂/制作:朝日新聞社、アドレイ

同賞は、新聞広告の発展と次世代を担う広告制作者の発掘・育成を目的としたもの。参加広告主が提示した課題に対して未発表のオリジナル作品を募集する「一般公募の部」と、朝日新聞に掲載された広告であり、かつ企業がエントリーした物の中から優秀作を選出する「広告主参加の部」の2部門が設置されている。

「一般公募の部」のグランプリは、大日本除虫菊の課題「金鳥の渦巻(うずまき)」に応募した土屋誠氏、春原伸也氏、佐野円香氏、太田青里氏による作品。審査員の児島令子氏いわく、「キンチョーの課題には、毎年多くの力作が寄せられるが、そのほとんどが「虫を殺す、「渦巻き」といったことを、いかに言い換えるかで勝負している」という。その一方で、グランプリ作品は美肌の女性をモデルに「キンチョーは、美容の会社かもしれないと思った」というコピーを添えるという斬新な発想が評価され受賞に至った。

また、「広告主参加の部」では、東京エレクトロンの企業広告シリーズがグランプリとなった。毎日のように掲載される小型広告を切り抜き、全30段広告の元素周期表に貼り付けて完成させていくという、読者が思わず参加したくなるアイデアが盛り込まれた点、そして紙のメディアである新聞広告の特性を生かした点が高く評価された。

なお、このほかの入賞作品については、朝日新聞社広告局の特設ページ(一般公募の部 / 広告主参加の部)にて見ることができる。