NTTコミュニケーションズは10日、次世代Webブラウザの標準仕様であるHTML5を中心に最先端のWeb技術の普及促進を図るとともに、HTML5を活用した新たなICTサービスの開発を推進するプロジェクト「NTTコミュニケーションズ HTML5ラボ」を展開することを発表した。

スマートデバイスの普及とともに、動画やアニメーション、CG、音声などを駆使したリッチなWebアプリケーションも増えてきており、これらのサービスを実現する技術としてHTML5が注目されている。HTML5では、ビジュアライゼーション機能の充実に加え、双方向通信やP2P型の通信、オフライン環境での利用にも対応しており、Webブラウザ上で提供されるサービスの可能性を広げるものである。OSの仕様や機器の実装に依存しないため、マルチプラットフォームのサービスが可能となる。

NTT Comでは、2014年のHTML5の正式勧告に向けて、NTT Com HTML5 ラボを通じたHTML5の啓発活動を強化し、Webサービス開発者の支援とHTML5を活用した新たなサービスの開発を推進する。

その第一弾の取り組みとして、国内外で活躍する40名以上のWeb技術専門家を執筆陣とした、日本初のHTML5技術専門サイト「HTML5 Experts.jp」を7月10日に開設した。最新技術の動向や活用方法の解説、Web業界著名人のインタビューや事例、イベントの紹介などを掲載する。編集長として、世界初のHTML5書籍の著者である白石俊平氏を招聘した。

「HTML5 Experts.jp」

また、全国各地のWeb技術者コミュニティと連携し、HTML5技術セミナーや勉強会に加えて、HTML5技術をテーマにしたハッカソンやアプリコンテストなど、技術の実践を目的にしたイベントも順次開催する予定だ。

このほかNTT Comでは、クラウドサービスやネットワークサービス、アプリケーションサービスと連動する、マルチデバイス連携やVoIP連携などの技術開発を進めるという。