NTTソフトウェアは5日、企業向けクラウドセキュリティ製品「TrustBind/Secure Gateway」にセキュリティ監査対応のログ管理機能強化を行った新バージョンを発表した。使用料は1,000円(IDあたり月額)で、別途システムインテグレーション費用などがかかる。2013年8月1日から販売開始する。

TrustBind/Secure Gatewayの利用イメージ

TrustBind/Secure Gatewayは、企業が保存するクラウドサービス内のデータを暗号化することで、情報漏えいのリスクを軽減することができる製品だ。一方、クラウド情報セキュリティの国際標準である「ISO/IEC 27017」が2015年に開始される予定で、ユーザーの中でも認証取得と監査対応へのニーズが高まっていた。

新バージョンでは、企業のエンドユーザーがクラウドサービスを利用する際のログを保存し、監査に必要とされる詳細な利用履歴情報を記録・保存するログ管理機能を強化した。統合ログ管理システムとしては、インフォサイエンスの「Logstorage」が採用されている。

また、業務システムがクラウドサービスのWebサービスAPIを利用してアクセスする場合、そのデータの暗号化とログの記録に対応する。最新版では、Salesforce.comのSOAP/RESTに対応するが、今後も対応サービスやAPIを順次拡大していく予定だという。

さらに、システム管理者向けアプリケーション機能を拡張し、Webブラウザからの稼働状況確認や設定変更などの管理作業が可能となった。

今後、NTTソフトウェアでは、より強固な手段による利用者認証やクラウドに最適化されたアクセス制御などを充実させていく予定とのことだ。