俳優の綾野剛と女優の黒木華らが4日、東京・テアトル新宿で行われた映画『シャニダールの花』の先行上映会舞台あいさつに出席した。

左から、山下リオ、黒木華、綾野剛、伊藤歩、石井岳龍監督

『生きてるものはいないのか』(2012年)の石井岳龍監督が、改名前の石井聰亙時代から7年間温めてきたという『シャニダールの花』。女性の胸に突然植物の芽が現れ、美しい花が咲くという不思議な現象と、その花の研究に従事する男女の恋をサスペンスフルに描く。

綾野と黒木は、本作で初共演。綾野は黒木の第一印象について「どこを見てるのか、焦点が合っているのか合ってないのか、つかもうとしてもつかめない感じが非常に魅力的だった」と語り、共演後は「狂気と正気を持ち合わせている。美しさと毒みたいなものが。あ、ちょっと今、僕、浮ついてますね」と照れ笑い。黒木も綾野に対して「自分のテリトリーに軽く入ってきて、でも嫌な感じがしない。自然に人と人との距離を詰められる人。いろんなことを知ってらっしゃって、綾野さんが選ぶ言葉が私は大好きです」と、好感度の高さを口にした。続いて山下リオも綾野について「最初はクールで、でも、わーって笑うというギャップがいい」と言うと、伊藤歩も「感覚よりもロジックで物事を進めていく方かと思っていたら、感覚を信じ、それを共有し合うことを大切にされている」と全員が褒めまくり。軒並みの高評価に、綾野は「公開処刑ですか?」と嬉しそうにはにかんだ。

また、鼻と鼻でキスをするシーンについて綾野は「キスをすると書いてあったけど、一気に生っぽくなってしまうのが恐怖で。(演じた大瀧は)まず匂いを嗅ぎたい、触れたいと思う人だと判断し、鼻と鼻をこすり合わせました。でも、監督はずっとキスしろキスしろって思っていたみたい」と苦笑い。石井監督は、そのシーンについて「なるほどと、感動しました!」と大絶賛。黒木も「唇を合わさなくても、心を触られている感じがしました」と語った。

その後、MCの口から、綾野が重大発表をすると紹介された。綾野は「大丈夫です。結婚とかじゃないので」と前ふりをした後、本作が、来月開催される第37回モントリオール世界映画祭フォーカス・オン・ワールド・シネマ部門に正式出品されることを発表。石井監督は「映画は、世界共通言語。世界中の方に見ていただけるのは本当に嬉しいし、どんなふうに感じられるのか、興味があります」と力強く語った。