日本生命保険は3日、「夏のボーナス」に関するアンケート調査の結果を発表した。同調査は、2013年6月1日~24日の期間にインターネット上で行われ、1万386名から有効回答を得た。

まず、夏のボーナスの支給額を尋ねたところ、平均支給額は前年比6.4万円増の55.9万円。内訳は、「40~60万円未満」が24.3%で最も多く、次いで、「20~40万円未満」が20.7%、「60~80万円未満」が15.4%、「20万円未満」が10.3%、「80~100万円未満」が8.6%となった。また、「100万円以上」と答えた割合は14.9%、それに対して「支給なし」は5.8%だった。

年代別に見ると、20代は前年比5.3万円増の28.8万円、30代は同5.5万円増の44.5万円、40代は同5.5万円増の44.5万円、60代は同6.4万円増の69.8万円となり、全ての年代で5万円以上増加。男女別では、男性は同6.9万円増の62.9万円、女性は同5.0万円増の35.3万円となった。

(年代別)ボーナス平均支給額(出典:日本生命保険Webサイト)

ボーナスの増減(前年比)について聞くと、39.6%が「増えた」と回答し、特に20代では51.7%に上った。一方、「減った」は11.7%で、40代では12.9%、50代では15.3%と1割以上を占め、20代とは対照的な結果に。このほか、「変わらない」は48.8だった。

ニッセイ基礎研究所チーフエコノミストの矢嶋康次氏は、「若者のボーナス支給が増えているのは、若年層が派遣社員や契約社員などの非正規社員の比率が高いからではないでしょうか。非正規社員の方が正社員よりも企業の業績とより連動しやすい報酬体系にあります」とコメントしている。

予想していた金額より高いか低いかと質問すると、「予想通り」と答えたのは58.4%。それに対して、35.0%が「予想より低い」、6.6%が「予想より高い」と回答した。

現在の経済情勢を踏まえ、冬のボーナス金額はどうなると予想するかとの問いに対しては、63.6%が「変わらない」と回答。一方、「減る」は21.8%、「増える」は14.6%だった。このうち「減る」と答えた割合を年代別に見たところ、20代で17.4%、30代で19.3%となったのに対し、40代で22.5%、50代で25.0%と年代が上がるにつれ高くなっていた。

夏休みの平均遊興費は前年比2.6万円増の10.0万円。年代別では、40代が同3.0万円増の11.2万円で最多。以下、50代が同2.8万円増の10.9万円、30代が同2.1万円増の8.5万円、20代が同2.3万円増の6.4万円と続いた。男女別では、男性が同2.7万円増の10.6万円、女性が同2.4万円増の8.5万円となった。

夏休みの遊興費を「増やす予定」の人は31.3%で、中でも20代は38.3%と最も高かった。このほか、「同じ金額を予定」は63.2%、「減らす予定」は5.5%だった。