Cypress Semiconductorは7月1日(米国時間)、同社のプログラマブル・システムオンチップ「PSoC3/4/5LP」向け統合設計環境(IDE)「PSoC Creator 2.2」向けに新たなコンポーネント「コンポーネントパック6」を発表した。

同コンポーネントでは、新たに4つのPSoC Componentsとして、ハードウェアデジタルリソースを消費しないシンプルなトランスミットを実現するUniversal Asynchronous Receiver/Transmitter(汎用非同期送受信回路)「ソフトウェア トランスミットUART」、専用のElectrically Erasable Programmable Read-Only Memoryを追加することなく、不揮発性メモリへのアクセスを簡易化しデータ保存を実現できる「Emulated EEPROM」、ディスプレイのプロトタイピングを迅速に実現する「セグメント/マトリックスLEDドライバ」、スイッチド キャパシタ/Continuous-Time(アナログブロック)ハードウェア ブロックをコンパレータとして使用可能な「SC/CTコンパレータ」が利用可能になった。

これらのコンポーネントはすでに検証済みであり、IDE上にバーチャルチップとしてアイコン表示され、ユーザーはこれをドラッグ&ドロップするだけで、幅広いアプリケーション仕様に合わせたデザインをコンフィギュレーションすることが可能になる。

同社では今回のアップデートにより、既存のPSoCデバイスに新しく周辺機能を追加することでPSoCのハードウェアにおけるプログラマビリティを加速させ、エンド製品に差別化機能を追加しながら、Time-to-Marketの短縮を図ることができるようになると説明している。

なお、同コンポーネントはすでに、PSoC Creator 2.2とともに無償で同社Webサイトよりダウンロードすることが可能となっている。