歌手の倖田來未が6月30日、神奈川・横浜アリーナで、全国ツアー「KODA KUMI LIVE TOUR 2013-JAPONESQUE-」の最終公演を行った。

全国ツアー「KODA KUMI LIVE TOUR 2013-JAPONESQUE-」の最終公演を行った倖田來未

同全国ツアーは出産前で中止となったため、約2年ぶりの開催で、全国9会場16公演で約15万人の観客を動員。アルバム『JAPONESQUE』とカバーアルバム『Color The Cover』を中心に構成したライブは、"妖艶さ"と"艶やかさ"をテーマした和のテイストを意識。セットの太鼓橋に、着物を現代風にアレンジした衣装の倖田が花魁道中風に登場すると、集まった約1万人のファンは「くぅちゃ~ん!」と大声援で、倖田は「今日は千秋楽なので、最後まで楽しんで!」と笑顔であいさつした。

約3時間に渡って計38曲と新曲2曲を披露し、着物やドレスなど全9パターンの衣装替えで観客を魅了した倖田。昨年7月に第1子となる男児を出産後、初のツアーということでライブ中盤のMCでは「私事ではありますが、今30歳ですけど出産させていただきました!」と報告し、復帰シングルのカップリング曲『darling』を「ハニーちゃん(夫でBACK-ONのボーカル・KENJI03)のために作った曲。今日も来てるけど、みんなのために歌います」としっとりと歌い上げた。また、『Bling Bling Bling』を含む2曲では、夫・KENJI03の影響もあって練習を始めたドラムプレイを披露して会場を盛り上げた。

ツアー最終日のこの日は、アンコールで31日に発売予定の3曲入りシングル『Summer Trip』のリード曲である『LALALALALA』を初披露。「気付いたら13年目ですよ~。早かった!」と歌手活動を振り返った倖田は、「本当に良いファンの方に囲まれて、恵まれた環境で歌わせてもらってる」と感涙。妊娠が分かった時には、「引退するか続けるか悩みました。でも、旦那さんが倖田來未にしか出来ない事だから続けて欲しいと」と引退も視野に入れていた事を明かし、「両立は難しくて、壁に当たることもある。でも、幸せを掴む時は犠牲になるものもある」と涙を拭いながら吐露。「夢は諦めたら負け。歌い続けていたらメッセージは伝わると思うので、倖田來未として愛を歌い続けたい」と改めて意気込んだ倖田は、サプライズのダブルアンコールで新曲を再歌唱してツアーを締めくくった。