本田技研工業は26日、日本科学未来館の協力のもとで7月3日から8月2日の期間に、同館3階『「未来をつくる」ロボットステージ』にて、ASIMOが自らの機能を説明する「自律型説明ロボット」の実証実験を実施すると発表した。

挙手で示された来館者の意向を瞬時に認識

認識した画像をリアルタイムにディスプレイ表示し自らの機能を説明

同実証実験は、人とのコミュニケーションの実用化を目指し、ASIMOが日本科学未来館の来館者に対して自身の機能を説明するというもの。その際、ASIMOが質問者の挙手による返答を見て意向を推定したり、身振りを交えてわかりやすく解説するなど、インタラクティブがやり取りが行われるという。

また、来館者の行動をネットワークを介してセンシングすることで、ASIMO自らが数十人の反応を瞬時に認識し、オペレーターが逐次指示することなく、判断を繰り返して説明の進行を自律的に行うとのこと。

この実験では、ロボットの記憶能力を活かしてさまざまな説明内容をあらかじめ蓄積し、複数のセンサーから質問者のニーズを推定して、分かりやすく伝えることのできる「自律型説明ロボット」の価値を実証する。また、人や環境の状況が常に変化する状況でインタラクティブなやり取りを行うことで、さまざまなデータを収集し、今後の研究開発にフィードバックすることも狙だという。