新日鉄住金化学と分子科学研究所の西信之名誉教授らの研究グループは6月20日、アセチレン炭素(C≡C)と金属原子が結合した金属アセチリドを前駆体として創成した、メソポーラスカーボンナノデンドライト(MCND)と称される、ナノスケールで構造制御された新規多孔質炭素機能材料「エスカーボン(ESCARBON)」を開発したことを発表した。

同材料は、グラフェンシートで仕切られた細孔を持つ、ナノ樹状体(デンドライト)構造の実現により、高い導電性、耐久性、ガス拡散性を有しており、各種の電池材料や触媒担体、ガス吸収材料などへの応用が期待できると同社では説明するほか、燃料電池車で用いられる燃料電池の材料としての応用についても検討を進めているとする。

なお同社では今後、これらの各種用途向けにサンプルワークを展開するとともに、量産化技術の確立に向けた検討を進め、シリーズ製品としてラインアップの拡充を図っていきたいとしている。

デンドライト構造のSEM写真

デンドライト構造のTEM写真