オラクルは6月19日、「MySQL Cluster 7.3」の一般提供開始を発表した。同製品により、可用性と拡張性に優れた耐障害性を持つリアルタイム・データベースを利用するアプリケーションの開発がよりシンプルかつ迅速に行えるようになる。

新たにnode.js向けNoSQL JavaScriptコネクタを装備した製品を利用することで、さまざまな汎用的なハードウェアを使用して構築されるサービスを、最小限の工数でよりシンプルかつ迅速に作成できる。

これにより、クライアントからサーバ、さらにデータベースに至るまでJavaScriptを再利用できるようにすることで開発を簡略化。SQLに変換することなく「MySQL Cluster」に直接問い合わせて結果セットを受信できるネイティブな非同期JavaScriptインタフェースを備えたnode.jsを提供し、シンプルなクエリーによって応答時間の短縮に貢献する。

また、外部キーのネイティブ・サポート、ブラウザベースの自動インストール機能、新しい接続スレッドの拡張性などの新機能により、次世代のWeb、クラウド、通信サービスの高可用性データベースにおける課題を解決することができる。

異なるデータ分散先、異なるノード、異なるデータセンターに配置された異なるテーブル間に自動的に参照整合性を適用することで、アプリケーション・ロジックを簡略化し、データ・モデルを強化する。高度なRDBMS機能と、シェアード・ナッシング・クラスタ全体に外部キーを強制する拡張性に優れたリアルタイム分散データベースを組み合わせ、ACID保証とシャード間でのJOINの実行能力を維持することで、大容量OLTPとリアルタイム分析の両方をサポートする。

さらに、「MySQL 5.6」のサーバを統合し、「MySQL 5.6」を基盤にしたアプリケーション内で「InnoDB」と「MySQL Cluster」のストレージ・エンジンを結合できる。

「MySQL Cluster」はオープンソース、自動データ分散、リアルタイム、ACID準拠のトランザクション・データベースであり、単一障害点がなく、次世代のWeb、クラウド、ソーシャル、モバイル・アプリケーション向けに設計されている。