European Union

欧州連合は6月13日(協定世界時)、欧州委員会によって提案された欧州連合における新しい「オープンデータに関する規則 (Open Data rules)」を欧州議会が認証したと発表した。これは欧州連合の加盟国における公的機関が扱っているデータを原則として再利用できるようにするというもの。データの活用を進めることで新しいビジネスを創設し市場を活性化させる狙いがある。

オープンデータの活用を進めるこの新しい規則作りは16ヶ月でこの段階に到達しており、かなり速く策定が進められたことになる。欧州連合に加盟している各国は向こう2年間かけてこの規則を国内において適用できるように法律を整備することになる。

公的機関からデータの提供を受けるには所定の手続き費用が必要になるものと見られる。行政サービスとしての売上が期待できるほか、データを活用した新しいビジネスの展開が期待されており、年間で数百億ユーロ(日本円にして数兆円規模)の経済効果の可能性があると説明がある。