Microsoftは6月13日(米国時間)、「Windows Embedded Compact 2013」の一般提供を開始したことを発表した。

同社は、Windows Embedded Compact 2013について、生産プロセスを監視するために使用されるプログラマブルロジックコントローラやヒューマンマシンインタフェースパネル、小売店環境におけるRFIDスキャナ、ヘルスケア産業における携帯型超音波機器や臨床検査装置など、超小型の特定業界用デバイスのサポートに理想的なOSだと説明しており、従来の同様の分野に提供してきたOSに比べ、ユーザーから見たデバイス機能が大幅に向上したとする。

その主な機能は以下のとおり。

  • メモリ管理やネットワーキング機能などのOSのコア機能改良
  • ファイルシステムのパフォーマンス向上によりデバイスを常に利用可能状態にすることが可能
  • スナップショットブートを備えた起動の最適化により、デバイスを数秒でデバイスドライバをロードした特定UIの状態にブート可能
  • 堅牢な接続性の高いインテリジェントシステムを実現するWi-Fi、携帯電話、Bluetoothテクノロジの組み込みサポートとWindows Azureへのシームレスな接続
  • HTML5ブラウザなどのアドオンソリューションを開発した数千人の開発者とパートナーによるサポート

また、Windows Embedded Compact 2013でデバイスを構築する開発者向けの機能向上も提供されるとのことで、Visual Studio 2012のサポートにより、UIの単純化やシンタックス色表示の明確化などの機能改善や、改良されたコンパイラ、コードスニペットの自動生成機能、XAMSツールなどのツールが提供されるようになったとしている。

なお、Windows Embedded Compact 2013は同社Webサイト上にで無料試用版をダウンロードすることが可能となっている。