パイオニア、音声信号を192kHz/32bitにアップスケールできるAVアンプ

パイオニアは6月13日、「Class Dダイレクト エナジーHD アンプ」搭載のAV アンプ「SC-LX57」「SC-2023」を発表した。発売は7月下旬。希望小売価格はSC-LX57が187,000円で、SC-2023が120,000円。

SC-LX57およびSC-2023は、2012年7月に発売された「SC-LX56」「SC-2022」の後継機種だ。SC-LX57は9.2chモデルでSC-2023は7.2chモデル。いずれも、マルチチャンネル同時駆動でのハイパワー出力が可能な「Class Dダイレクト エナジー HDアンプ」を搭載している。SC-LX57では9ch出力時に720W、SC-2023では7ch出力時に630Wのパワーを利用できる。

SC-LX57での変更点は、まずDACが挙げられる。ESSテクノロジー製「SABRE 32bit Ultra DAC」を全チャンネル(9.2ch)に採用している。また、すべての2chデジタルオーディオ信号を192kHz/32bitまたは176.4kHz/32bitにアップスケールする「オーディオスケーラー」を新たに搭載した。

新たなオーディオフォーマットへも対応。DSDは、従来は2.8MHzにのみ対応していたが、SC-LX57では、2.8MHz/5.6MHzのダイレクト再生に対応する。WAV/FLAC/AIFFでの192kHz/24bit、Appleロスレスなどのハイレゾ音源にも対応した。曲間の無音部分をスキップするギャップレス再生も利用できる。

HDMI端子は、従来の入力8系統/出力3系統から、入力9系統/出力3系統と入力が増えている。HDMI出力では、4K映像のパススルーと4Kへのアップスケールに対応。HDMIゾーン出力にも対応しておりゾーンルームでも4K映像を楽しむことができる。

従来モデル同様、マルチチャンネル時の低域の遅れを全自動で補正する「オートフェイズコントロールプラス」、スピーカーの位相特性を補正する「フルバンドフェイズコントロール」も搭載している。DLNA1.5をはじめとするネットワーク、専用アプリケーション「iControlAV2013」による操作にも対応する。

SC-LX2023での変更点は、HDMI周りが中心だ。従来は入力7系統/出力2系統だったHDMI端子は、入力8系統/出力2系統と入力が増えた。4K映像のパススルーにも新たに対応している。また、ハイレゾ音源にも新たに対応した。

2モデルとも、MHL 2.0端子を新搭載。また、Windows 8の認証も取得している。