「世界報道写真展 2013」上:「一般ニュースの部 組写真3位」ダニエル・ベレフラク(オーストラリア) ゲッティ・イメージズ 岩手県陸前高田市(=3月7日)、下:「スポーツアクションの部 単写真1位」ウェイ・ソン・チェン(マレーシア) インドネシア・西スマトラ島バトゥサンカル(=2月12日)「水牛レース」

世界報道写真財団と、朝日新聞社は8日から8月4日まで、東京都・恵比寿の東京都写真美術館で、「世界報道写真展 2013」を開催する。

2012年とはどんな年だったのか

同展は 1955年にオランダのアムステルダムで、世界報道写真財団が発足したことにより、翌年から始まったドキュメンタリー、報道写真の展覧会。毎年1月から2月にかけて、前年に撮影された写真を対象にした「世界報道写真コンテスト」が開かれ、国際審査員団によって入賞作品が選ばれる。

大賞は、パレスチナのガザ地区での報道写真

今年の「第56回 世界報道写真コンテスト」には、124の国と地域、5,666人のプロの写真家から、合計10万3,481点の作品が応募され、その中から32の国と地域から54人が入賞した。部門は全部で9つ。さらにそれぞれが「単写真(写真1枚)」と「組写真(複数の写真で構成)」に分かれ、各1位から3位までが入賞となる。

入賞者の中から、その年の最も優れた写真1点に対しては「世界報道写真大賞」が贈られ、今年はスウェーデン人の写真家ポール・ハンセン氏が受賞した。

「世界報道写真大賞 2012」ポール・ハンセン(スウェーデン) ダーゲンス・ニュヘテル紙 パレスチナ自治区ガザ(=11月20日)

同展は、1年を通じて世界の約100の会場で開かれ、約200万人が会場に足を運ぶという。東京会場の入場料は、大人700円、大学生600円、中学・高校生と65歳以上は400円、小学生以下は無料となる。前売チケットはセブン-イレブンのセブンチケットで取り扱う。開館時間は10時から18時までで、木曜日と金曜日は20時まで。毎週月曜日は休館となる。

東京に続き4都市を巡回

同展は、東京開催に続いて、8月6日から15日まで大阪府・梅田の「ハービスHALL」、9月18日から10月13日まで京都府の「立命館大学国際平和ミュージアム」、10月15日から31日まで滋賀県草津市の「立命館大学びわこ・くさつキャンパス」、11月3日から17日まで「立命館アジア太平洋大学」で巡回する。