「杜の都」という名がピッタリの美しい仙台市【写真提供:仙台市観光交流課】

宮城県を中心に、隣接県の市町も加わった仙台経済圏で開催される「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン(仙台・宮城DC)」。今年は6月末まで行っているが、今回は「仙台と言えば牛タン」と思っている方に知ってほしい、仙台発の隠れた激アツグルメを紹介したい!

現在「仙台・宮城DC」に合わせて、地元出身の人気お笑い芸人であるサンドウィッチマンをPR大使にした「伊達美味(だてうま)」キャンペーンを行い、地元の美味しいものを紹介している。中でも地元商店街が力を入れているのが、仙台の特産野菜である「雪菜」を皮に練りこんだ緑の餃子「仙台あおば餃子」だ。

仙台のおいしいものと言えば、やはり「仙台牛」が浮かぶ

有名な「牛たん」は、仙台のどの店に行っても外れはない

「杜の都」のイメージから誕生した緑色の餃子

仙台市内の約40店舗で提供されている「仙台あおば餃子」は、農業の振興及び地域経済の活性化を目的に、市内で生産された農産物を使った新たな商品として開発されたもの。アブラナ科の野菜「雪菜」を使ったことで、野菜の甘さと歯ごたえが同時に味わえる一品だ。

「現在は4種類ありますが、どれも野菜をたっぷりと使用し、野菜由来のカルシウムやビタミンAなどが豊富で、どなたでも楽しめる優しい味の餃子です。また、皮は厚めでもちもち感があり、冷めても固くなりにくい仕上げになっています」(仙台市農業振興課)とのこと。

また、そのネーミングについて「餃子の緑、すなわち雪菜の緑を青葉に象徴させて、仙台の愛称である『杜の都』のイメージに合う緑の餃子になりました。さらに、青葉を『あおば』とすることで雪菜の柔らかな滋味を強調するとともに、年間を通して違和感のないイメージとしています」とも。

現在は仙台市内の約40店舗で「仙台あおば餃子」が食べられる

ご当地グルメを「伊達美味(だてうま)」と名付けPR中

現在仙台市内では、「美食家として知られる伊達政宗がもしこの世にいたら、きっと思わずうなってしまう仙台生まれの美味いもの」を「伊達美味(だてうま)」と名付け、全国に仙台のグルメを発信している。牛たん、笹かまぼこから仙台銘菓までそろっていて、もちろん「仙台あおば餃子」も含まれている。

「メニューがひとつだけではなく、様々なジャンルがそろっているので、うまさもいろいろ楽しめるのが『伊達美味』の特徴です。ですから、老若男女、誰にでも大好きな『伊達美味』がきっと見つけられるはずです」と、仙台市観光交流課の平田厚さんは言う。

魚介類の宝庫に相応しい「仙台づけ丼」

仙台の美味は肉・野菜だけではない。なだらかに広がる仙台湾や、岩礁地帯、砂場といった変化に富んだ環境に加えて、北上暖水や大河川などの影響で発達した沿岸水があることから、実は魚介類の種類が他地域に比べて約260種と多いのだ。

そこでオススメしたいのが、白身魚の代表種であるヒラメ・カレイ・スズキ・タイといった旬の白身魚のづけと、宮城の米とでおりなす宮城・仙台の新名物「仙台づけ丼」だ。県内には20店舗以上が展開している。「新鮮でヘルシーで、しかもリーズナブル。まるごと仙台のおいしさが詰まった、まさに絶品の丼です」(平田さん)。

新鮮な魚介類がふんだんに盛られた「仙台づけ丼」

「仙台・宮城DC」ではその他にも、地元の人たちが愛してきた知られざる仙台の美味が集結している。是非この機会に仙台まで足を運んで、伊達政宗の代わりにうなっていただきたい。