仮想物体の輪郭をなぞる感覚を再現できる装置

 

NHKは、物の輪郭をなぞる感覚を再現できる装置を開発しました。1本の指に5点の刺激を与えることで、従来装置に比べて、より実物に近い感覚で仮想物体に触れることが可能です。

"こちらは、目の不自由な方に触覚とか力覚といわれる感覚で、テレビに映っている例えば美術品等の3次元の形状とか2次元のグラフというものを手で触った感覚で伝えるための装置になります。"

"指先の空間の位置情報というのを1/1000秒毎に検出します。何もないところは自由に動くんですが、何かものがあるところに来ると、それ以上指がその物体に入らなくなります。こうやってなぞると、そこに連続的なざらざらした面があるのが感じられます。また、歯の部分はギザギザした感じというのが、実物を触っているのに近い感覚で味わうことができます。"

指先全体に1点の力がかかる従来の装置では、物の角張った部分などを提示する場合、力のかかった指先が仮想物体から外れやすく、物の形状を把握しにくいという問題がありましたが、今回5点に力を発生させることで、特に物体の角の部分が自然に感じられるようになっています。

"今これは、どーもくんの体の部分がひとつのオブジェクトで、歯もまたひとつのオブジェクトです。オブジェクトごとに質感を変えることができます。今、歯だけ少し硬くしてあるんですが、そういった場合は別のオブジェクトとしてCGで作っておくと、こういうことができます。"

"ただ、本当に皮膚で感じるテクスチャとは少し違います。ペンを持って、ペンの振動を介して分かる質感がありますが、そういうのに関しては再現できます。"

"この良さを活かしたまま、指の可動範囲を拡げて曲面なども触れるようにしたり、装置を簡略化したりといったところが今後の課題です。"


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