大日本印刷(DNP)はJR東日本企画(jeki)と共同で、同社が開発した電子ペーパーを組み込んだポスターを中吊り広告として利用する実証実験を行う。実施期間は6月5日~7月4日。実施場所はJR東日本新潟支社エリアで運行する、127系電車内の1箇所。

電車内での掲示イメージ

今回実験に用いられる電子ペーパー利用の中吊り広告

この実験では、新潟市文化政策課の協賛のもと、2013年に新潟市内でオープンしたふたつのマンガ・アニメ体験型施設「新潟市マンガの家」および「新潟市マンガ・アニメ情報館」をPRする中吊りポスターが制作された。電子ペーパーは通常ガラスを基材に作られることが多いが、中吊り広告として使う上での安全性を確保するため、この実験では基材にプラスチックを使用。サイズは縦217.6mm×横163.2mm×厚み0.8mm、重さは表示部が約50g、制御部が約800g(電源込)と薄型・軽量で、電子ペーパー部分を曲げることも可能。コンテンツの書き換えは電池駆動で行い、約1カ月の連続稼働が可能となっている。

また、この中吊り広告の電子ペーパー部分には、新潟ゆかりのマンガ家の作品や、施設内の展示物紹介といった複数のコンテンツを切り替えながら表示し、通常の紙では難しい広告表現に挑戦するという。各コンテンツは約30秒ごとにページを切り替えて表示。柏崎市出身の新沢基栄が手がけた漫画「ハイスクール!奇面組」は、第1話から13話までを1日1話ずつ表示し、1話あたり7~10分程度で完結する。

なお、DNPは、この実証実験を通して広告メディアとしての電子ペーパーの有用性について検証し、2014年度に実用化することを目標としている。広告のほか、案内板や製造現場で使用する指示書などに向けた電子ペーパーの開発も含め、2015年度までに5億円の売上を目指していくということだ。