Camino Projectは5月30日(米国時間)、Mac用のWebブラウザ「Camino」の開発終了を発表した。

CaminoはMozillaから派生したMac OS X用のWebブラウザだ。Caminoに改称される前のChimeraのバージョン0.1がダウンロード配布され始めたのは2002年2月。HTMLレンダリングエンジンにGeckoを採用、Cocoa APIネイティブでMacユーザーにとって使いやすく、軽い動作も評価された。しかしながら登場から10年の間にMacユーザーのブラウザの選択肢が広がり、Caminoを使うメリットよりもデメリットが目立つようになった。開発終了についてCaminoは「Webの急速な変化にCaminoは引き離されており、セキュリティアップデートも十分ではなく、使用する上での危険が増している」と説明している。

開発終了になったもののダウンロード配布は継続しており、Camino ProjectのWebサイトからCamino 2.1.2と過去のバージョンをダウンロード入手できる。 (6月1日時点)