韓国Samsung Electronicsは5月30日(現地時間)、4.3インチqHDのSuper AMOLEDを搭載した「GALAXY S4 mini」を発表した。ホワイトフロストとブラックミストの2種類のカラーバリエーションが用意され、さらに対応ネットワークに応じて4G LTE / HSPA+ / 3GデュアルSIMの3種類のモデルが展開される。現時点で具体的な提供時期は発表されていないものの、6月20日にロンドンで開催される同社イベントにおいて関係者向けのハンズオンが提供される予定とのこと。

GALAXY S4 mini

同製品はすでに一部噂で出ていたもので、スペックもほぼ事前のリーク情報と一致している。Android 4.2.2 Jelly Beanを搭載し、1.7GHz駆動のデュアルコアプロセッサを採用、1.5GBのメモリ容量に8GBの内蔵ストレージ、microSDカードスロットによる64GBまでの拡張に対応する。カメラは背面800万画素の正面190万画素で、Wi-FiはIEEE 802.11a/b/g/nのそれぞれ5GHz帯に対応、Bluetooth 4.0 (LE)、リモコン用赤外線のインターフェイスを搭載する。なお、NFC対応はLTE搭載版のみとなっている。サイズは124.6×61.3×8.94mmで、重さは107g (デュアルSIM版のみ108g)、1900mAhのバッテリを搭載する。Samsung KNOXにも対応する。

カラーバリエーションはホワイトフロスト(左)とブラックミストの2種類

miniは同社フラッグシップのGALAXY S4の廉価版にあたる製品という扱いだが、実際には4.3インチの比較的大型の高精細ディスプレイを採用し、スペック的にもよりハイエンドに近い水準に仕上がっている。S4ほどのスペックは必要ないものの、安くて手軽に高性能な端末を入手したいというニーズを満たすものといえる。また提供時期についてのアナウンスが現時点で行われていないが、6月20日のイベントがお披露目の場になると示唆されているように、多くの国では7月以降の2013年第3四半期での出荷を見込んでいると考えられる。