女優の常盤貴子、俳優の田辺誠一、若松節朗監督が29日、都内で行われたドラマ『ゆりちかへ ママからの伝言【特別編】』(発売中 4,515円 発売元:ポニーキャニオン)のDVD発売記念イベントに出席した。

左から、田辺誠一、常盤貴子、若松節朗監督

実話を元に映像化した『ゆりちかへ ママからの伝言』は、今年1月にテレビ朝日系で放送されたメ~テレ(名古屋テレビ)50周年記念特別ドラマ。主人公の晃子(常盤)は妊娠と同時にガンが発覚するが、母親の反対を押し切り出産を決意する。無事に娘・ゆりあを出産した晃子は、病に冒されながらも残された時間で"娘への伝言"を書き続ける――というストーリーで、原作はテレニン晃子の同名本(幻冬舎刊)。

「現場の雰囲気も観た方の反応も温かかった」と振り返った常盤は、「何回でもゆりあちゃんに手紙を書いて欲しい」と笑顔でPRし、夫・亮太を演じた田辺は「子どもがいる友人が多いので、『切なくなった、感動した』と言われた。明るいドラマだけど、生きることに真剣だから、真ん中のものは届いてると思う。何年経っても生き続ける作品」と自信を持ってアピール。若松監督の現場について、常盤が「若松組と言うと他の現場で羨ましがられる。外国人の監督みたいに、すごく褒めてくれてノセてくれる」と称賛すると、若松監督は照れ笑いを浮かべながら「ダメな旦那を支えてるようだけど、本当は自分が支えられてたことを気付くシーンが好き。それがとても似合う2人だった」と2人の熱演を絶賛した。

また、若松監督は「子どもたちのお世話を母親のようにやっていた。常盤貴子は太陽のような存在でした」と明かしつつ、「でも、嘘つき。歌うシーンがあるなら出ないと言われたからカットしたのに、この間舞台で大声で歌ってた」と暴露し、常盤は「歌は苦手だから。舞台は、台本で歌だと分からなくて稽古で知った。だから嘘つきじゃない(笑)!」と釈明して苦笑い。一方、ロシアからの帰国子女という設定の田辺に、若松監督が「ロシア人を研究してるなと思ったら、あれが素なんだね。家庭とか大丈夫?不思議な人だ」と印象を話すと、田辺は「役づくりでピロシキは食べましたけど……」とポツリ。「休日は自分で作った家の模型を見てうっとりしてる」と話す田辺に、常盤が「田辺さんは普段から怒らないんですって。撮影中にキレちゃう俳優さんっていっぱいいるじゃないですか~」と漏らすと、若松監督は「えっ誰?誰?」と興味津々で身を乗り出していた。