突然変異!?黄金色のヒラメ

島根県立しまね海洋館アクアス-AQUAS-では、1F「しまねの磯水槽」で現在、黄金色のヒラメを展示している。

■黄金色のヒラメ、定置網漁にて捕獲される

黄金色のヒラメは5月11日、島根県益田市の定置網漁で捕獲されたもの。また5月17日にも島根県浜田市沖の底引き網漁で、もう1匹の黄金色のヒラメが捕獲されている。いずれも全長90cmと、かなり大型。5月17日に捕獲したもう1匹のヒラメは、現在バックヤードで傷の療養をしており、傷が癒えてからの展示予定。

■突然変異!?黄金色ヒラメの謎

生息する環境に合わせて、ヒラメは自らの色を自由に変化させ発色することができる。環境に調和して色班を変え、カメレオンのように背景色や風景に擬態して、通りがかった魚などを捕食する。砂のある場所では砂の中にもぐり、頭だけを出して擬態を行うが、砂にもぐれないような岩場の海底では、自らの色を変えて擬態を行うという。

サンゴ礁が鮮やかな色彩を見せる海底では、ヒラメは赤、黄、青など鮮やかな色に擬態することがあるが、深く暗い海底では、風景や背景色に合わせて黒褐色や青緑色に擬態を行うのが一般的。そのため黄金色のヒラメは自然界では外敵に襲われやすく、見つかるのは非常に珍しい。

しまね海洋館アクアスによると、黄金色ヒラメの体色は「突然変異で、黄色以外の色素が少なくなったのが理由ではないか」と推測している。

詳細は、同館公式ホームページを参照のこと。