LLVM is a robust system, particularly well suited for developing new mid-level language-independent analyses and optimizations.

来月のリリースを控えた「LLVM 3.3 (RC1)」と、現在のリリースバージョンである「LLVM Clang 3.2」、それにGCCの最新リリース版である「GCC 4.8.0」を比較したベンチマーク記事がPhoronixに「GCC 4.8.0 vs. LLVM Clang 3.3 Compiler Performance Three-Way」として掲載された。ベンチマークはIntel Core i7 3960X、AMD FX-8350、Intel Core i3 3217Uという3つの異なるプロセッサを使って実施されている。

ベンチマークの結果からは、LLVM Clang 3.3 (RC1)は性能面でGCC 4.8.0とかなり似たレベルに到達していることがわかる。ただし、OpenMPには対応していないため、OpenMPを利用するベンチマークではGCC 4.8.0がすべてのケースでLLVM Clangの性能を上回っている。LLVM ClangのOpenMP対応に関してはIntelが開発を進めており、OpenMP対応が取り込まれることが予想されるLLVM Clang 3.4以降で性能の改善が実現されるものとみられる。

コンパイル時間ではLLVM Clang 3.3がGCC 4.8.0を大幅に上回っており、はっきりと特徴が表れている。LLVM Clang 3.2と3.3 (RC1)を比較すると、性能面では細かい上下が見られるもののLLVM Clang 3.3 (RC1)の方が3.2よりも性能改善したポイントが目立つ。ただし、コンパイル時間は3.2と比較すると若干増える傾向が見られる。