Xilinxと住友電気工業(住友電工)は5月24日、より「スマート」なソリューションを市場にもたらすことを目的とした協業体制を構築したことを発表した。

今回の提携は、住友電工のGaN電力増幅トランジスタとXilinxの「SmartCORE IP」を組み合わせることでワイヤレス機器の電力効率を高め、設備投資と運用コストを削減を目指そうというもの。両社は、SmartCORE IPとXilinxの28nmプロセス採用All Programmable SoC「Zynq-7000」を利用してワイヤレスシステムを設計することで、アクティブ・アンテナ・システム(AAS)を含め、スモールセルからハイエンド・マクロセルまでスケーラビリティを実現できるようになるため、市場投入までの期間短縮、開発コストやSWaP(サイズ、重量、消費電力)の削減、ならびにトータルコストの低減が可能になると説明している。

なお、GaNデバイスは絶縁破壊電圧と飽和速度が高いため、高出力で高温になる基地局アプリケーションなどでもデバイスの小型化が可能で、サイズとコストの削減ができることから、住友電工では、SmartCORE IPを組み合わせることで、ワイヤレスマーケット向けに世界初の次世代高効率ソリューションを実現できるようになるとコメントしている。