JRグループは7月1日より、広島県、広島県観光連盟、地元市町、観光事業者と連携し、「広島県デスティネーションキャンペーン」(広島DC)をスタートする。期間中、リバイバルトレイン急行「ちどり」など、特別な列車も運行される。

写真は2007年まで広島~三次間で運行された急行「みよし」(イメージ写真)

急行「ちどり」は、広島駅より芸備線・木次線経由で松江・米子方面へ向かっていた"陰陽連絡列車"で、過去には夜行列車の設定もあったという。芸備線では他にも、急行「たいしゃく」などの優等列車が存在したが、後に運行区間が短縮され、さらに広島~三次間の急行「みよし」に統一されたため、「ちどり」「たいしゃく」の愛称は消滅。急行「みよし」も2007年に廃止されている。

今回登場するリバイバルトレイン急行「ちどり」は、8月31日と9月1・7・8日に運行予定。上り列車は広島駅を10時55分に発車し、下深川駅、志和口駅、向原駅、吉田口駅、甲立駅に停車して12時10分に三次駅に到着する。下り列車は三次駅13時6分発・広島駅14時18分着(途中停車駅は上り列車と同じ)。全車指定席の2両編成で、乗車するには乗車券のほかに急行券・座席指定券が必要になる。

広島DCでは他にも特別な列車が多数登場。「サロンカーなにわ」を使用した「サロンカーなにわ 瀬戸内鉄道クルーズ列車」(岡山~広島・宮島口間を呉線経由で、7月27日と9月10・20・24日に運行)・「おいしい広島・せとうちスイーツトレイン」(尾道~呉間で9月22日運行)のほか、今年運行されて好評だった、トワイライトエクスプレス車両で行くランチクルーズ列車も再登場(岡山~広島・宮島口間を呉線経由で、9月3・12・17・26日に運行)する。

7月6日からは、ラッピング列車「まんぷく宝しま号」も登場。山陽本線の車両(4両1編成)を使用し、広島の食をテーマに、「お好み焼」「スイーツ」「ラーメン」「酒造」をデザインしたラッピングになるという。呉線の観光列車「瀬戸内マリンビュー」も、7・9月は土休日に、8月は毎日運転される。

「広島県デスティネーションキャンペーン」の期間は7月1日から9月30日まで。「瀬戸内ひろしま、宝しま」をコンセプトに、広島県内の魅力ある観光素材に触れられる内容になる。広島県内の観光名所をPRすべく、全国のおもな駅や列車内にて、JR6社制作のポスターや車内吊り広告も掲出される。