JR西日本は7月1日より、訪日外国人向けの無料公衆無線LAN(Wi-Fi)サービスを新たに開始する。訪日外国人による日本国内でのインターネット接続環境へのニーズの高まりに応えるもので、山陽新幹線と在来線合わせて11駅が対象となる。

対象駅のWi-Fiスポットで事前に取得したゲストコードを入力すると、インターネットに接続できる

観光庁が外国人旅行者に実施したアンケートでは、「旅行中に困ったこと」の1位に「無料公衆無線LAN環境」が挙がっており、こうしたニーズに応えるべく実施。山陽新幹線新神戸・岡山・広島・小倉・博多の各駅、在来線京都・新大阪・大阪・天王寺・関西空港・三ノ宮の各駅の計11駅が対象。各対象駅の改札口付近(乗換改札を除く)と、コンコース内の待合室(待合スペース含む)などをWi-Fiスポットとし、それとわかる専用ステッカーも貼付する。

サービスの利用には、事前(訪日前)のゲストコード取得が必要。各対象駅のサービス提供箇所付近で、専用のSSIDを選択し、ログイン画面(日・英・中・韓の4カ国語対応)でゲストコードを入力すると、無料でインターネットに接続できる。事前にゲストコードを取得しなかった場合でも、関西空港で取得できるように今後調整を図るとのこと。

これと同時に、通信環境の改善を目的に、2012年から175駅を対象に整備を進めてきたWi-Fiサービスについても、今年7月1日より29駅で先行してサービスを開始する。対象駅は、山陽新幹線新神戸・西明石・姫路・相生・岡山・新倉敷・福山・新尾道・三原・東広島・広島・新岩国・徳山・新山口・厚狭・新下関・小倉・博多の各駅と、在来線京都・高槻・新大阪・大阪・天王寺・京橋・鶴橋・新今宮・関西空港・三ノ宮・神戸の各駅。

これにより、各対象駅で「au Wi-Fi SPOT」「Wi2 300」「docomo Wi-Fi」「ソフトバンク Wi-Fiスポット」の各公衆無線LANサービスが利用可能となる。各対象駅のサービス提供箇所には専用ステッカーを貼付する。