就職や仕事に役立つ資格は実に多いもの。その中でも今回は、女性に人気の資格「医療事務」についてご紹介します。受験方法、難易度、取得後の年収などを知りたい方は是非チェックしてみてください。

■医療事務とは何か?

医療事務は主に診療報酬明細書(レセプト)の作成を行う仕事で、正確には医療保険事務と呼ばれています。医療機関での受付、会計業務、カルテ管理、データ入力など、様々な事務処理を行うのに有利です。ただし資格がなくても仕事は可能で、就職後に取得を目指す人もいます。通信講座などの養成機関も豊富で、特に女性に人気の資格です。

■医療事務の難易度は?

医療事務は多くの団体や法人によって試験が行われているため、内容や難易度はそれぞれ異なります。もっとも難しいといわれているのは、財団法人日本医療保険事務協会が実施している「診療報酬請求事務能力認定試験」で、合格率は30~40%ほどですが取得できればかなり高い評価が得られます。これは数ある試験の中でも唯一、厚生労働省認可の国家認定試験でもあります(内容はいずれも2013年現在のもの)。

「診療報酬請求事務能力認定試験」の概要

・受験項目:医科若しくは歯科

・試験日時:7月、12月(主に日、祝日)、約3時間

・試験場所:主要17都市

・試験内容:学科試験、実技試験

■医療事務取得のメリットは?

医療事務の資格を取得することで、様々な医療事務関係の知識や技術が身につきます。就職の際、履歴書に記載することで有利になることも。ただし実務経験が重要な仕事でもあるので、資格があっても経験がない場合は仕事がかなり限られます。まずは小さな医療機関で経験をつみながら、取得を目指すと良いでしょう。

■医療事務取得後の年収は?

医療事務の資格があるかないかで年収が変わるということはほとんどありません。パート、派遣、正社員によっても年収は異なりますが、他の仕事に比べ特別高いということはなく、250~300万円となっています。通常の事務関係の仕事と同じくらいか、少し高い程度と考えると良いでしょう。

参考:財団法人日本医療保険事務協会ホームページ