ネットワンシステムズは15日、次世代ICT基盤の利活用シーンを体感できるデモ施設「ソリューション・ブリーフィング・センター」を、東京・丸の内の新本社オフィスに移設したと発表した。同社は3月21日にオープンした大人気の商業施設「KITTE」が併設されている「JPタワー」に社を構えており、5月20日に施設をリニューアルオープンする。

ネットワンシステムズ ビジネス推進グループ 第2製品技術部長 松本陽一氏

発表会では、ネットワンシステムズ ビジネス推進グループ 第2製品技術部長 松本陽一氏が登壇した。

松本氏は、ソリューション・ブリーフィング・センターのメリットとして、「実際の稼働の様子を体感しながら、最先端ICTの利活用について将来像を共有し、課題解決に向けてディスカッションできること」と説明した。

同社によると、ソリューション・ブリーフィング・センターは、昨年7月の開設以来、体験企業が9ヵ月で延べ150社を超え、メーカー単独では実現が困難な、マルチベンダー構成でのICT利活用を体験できるため、体験した企業から40件以上の具体的な導入に至っているとしている。


今回のリニューアルで、要望と技術トレンドを踏まえ、"ポストPC時代のワークスペース"、"仮想マシンのクラウド間移行"、"Software-Defined Networkingを用いた仮想データセンターの運用効率化(6月追加予定)"などの新たな技術を組み入れて全般的にアップデートを実施。デモルームを2か所に増設し、最新のITトレンドを反映したデモメニューを追加する。

ソリューション・ブリーフィング・センターについて

リニューアル後のデモメニューは、"ワークスタイル変革"と"データセンター"の2つのカテゴリのソリューションを、"エグゼクティブ層"、"情報システムマネジャー層"、"現場担当者層"といったの3つの客層の要望に分けて構成される。

体験できるデモメニュー

また、同社員約100名が実践する新ワークスタイル「Innovative Office」を公開した。

「Innovative Office」は、最先端のICT技術の利活用をまず自社で実践することで、そのノウハウやメリット・デメリットをユーザへ還元することを目的としている。9種にテーマ分けしたゾーンを設置。新本社オフィスおよび全国の拠点オフィスを"Innovative Office"と位置付け、BYODの促進やSDNへの移行といったIT投資コストの削減を促進するとしている。

「Innovative Office」と、そこで働く人たちの様子