JR東海は15日、名松線家城~伊勢奥津間の復旧工事の着手について発表した。今月30日に着工し、費用は約4億6,000万円を見込んでいる。

名松線家城~伊勢奥津間がようやく復旧する(写真はイメージ)

名松線は三重県の松阪~伊勢奥津間を結ぶ路線だが、2009年10月に台風18号による被害を受け、同路線内で土砂流入や道床・盛土流出などの被害が40カ所近く発生。とくに被害の大きかった家城~伊勢奥津間では、現在に至るまでバス代行輸送が実施されている。

不通区間に関して、鉄道の復旧はJR東海が担う一方、復旧の前提となる治山事業・水路整備事業とその維持管理は三重県および津市が実施する。同社はこれまで、被災箇所の定期的な巡回などを行ってきたが、治山事業・水路整備事業が順調に進捗していることから、効率的に作業を進めるべく、今月末より鉄道の復旧工事を開始することに。土砂の撤去と盛土の復旧、線路・電気設備の復旧がおもな工事内容となる。

治山事業・水路整備事業の完了と同時期に、鉄道の復旧工事も完了させる予定で、名松線家城~伊勢奥津間の運行再開時期を2015年度内としている。