LLVM is a robust system, particularly well suited for developing new mid-level language-independent analyses and optimizations.

LLVM ClangにIBM SystemZをサポートするコードが追加された(コミット)。SystemZをサポートするために必要になる基本的な情報やレジスタ名、ドライバ、ABI情報などの基本的な機能が追加されている。速度的なチューニングや高速化などは今後の対応とされている。

IBMはこれまでLLVM Clangをサポートすべきソフトウェアとはみなしてこなかったが、2012年の間に方針を変更。LLVM ClangをIBMの提供するPOWERプロセッサベースのサーバでサポートすべきソフトウェアだとして取り組みをはじめていた。どのような判断で方針を変更したのか、どのような取り組みを行なっているのかが「LLVM on IBM POWER processors A progress report (PDF)」にまとまっている。

IBMでは方針を転換した理由として、LLVMの優れたエラーメッセージやサニタイザーなどが開発において有益であること、特定の顧客からLLVM Clangサポートの要求があること、JITとしてLLVMが活用されるシーンが増えておりIBMとしても将来的にサポートする必要があること、などを挙げている。