The Universal Operating System

5月4日(協定世界時)、Debianの最新版となる「Debian 7.0 Wheezy」が公開された。i386版、amd64版、powerpc版、sparc版、mips版、mipsel版、ia64版、s390版、s390x版、armel版、armhf版、multi-arch版(i386とamd64の両対応版)、kfreebsd-amd64版、kfreebsd-i386版が提供されている。

Debian 7.0 Wheezyでは32ビット(i386)向けにビルドされたパッケージと、64ビット(amd64)向けにビルドされたパッケージを混在させることができる「Multiarch」が実現されたところが最大の注目ポイントとなる。また、amd64版ではUEFIを使ったシステム起動がサポートされた点も注目される。ただし、セキュアブートには未対応。

LinuxカーネルではなくFreeBSDカーネルを採用したDebian GNU/kFreeBSD 7.0 Wheezyも同時にリリースされている。FreeBSD 9.0ベースのカーネルが採用されており、jail(8)などFreeBSD特有の機能がそのまま利用できる。Debianのパッケージシステムを使いながら、FreeBSDの機能を使ったサーバを構築したい場合などに便利。

Debian 7.0 Wheezyインストーラ

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インストールは指示にしたがって進めるだけでよく、特に迷うようなところはない

Debian 7.0 Wheezy amd64のログイン画面

Linuxカーネル3.2.0をベースにGNOME 3.4.2が動作している

アップデートのチェック

Debian GNU/kFreeBSD 7.0 Wheezyのインストーラ

Debian GNU/kFreeBSD 7.0 WheezyのインストールはDebian 7.0 Wheezyのインストール作業とほとんど同じ。途中、ファイルシステムがUFS2でフォーマットされているといった違いのみ

Debian GNU/kFreeBSD 7.0 Wheezyログイン画面

XFce4が起動してくる

FreeBSDカーネルが動作していることを確認。パスはFreeBSDとは異なりDebianの配置に変更されている

jail(8)を実行してコンパートメント化できることを確認