Bring home the bacon「家にベーコンを持って帰る」は、口語で「生活費を稼ぐ」あるいは「成功する」という意味で使われますが、これは中世の、貧しく野菜しか食べられなかった時代にベーコンや豚肉が富の象徴であったことから派生したと考えられています。

しかしながら、それ以前の歴史をさぐると、12世紀ごろに、今風に言うなら「幸せ夫婦大賞」にベーコンが賞品として贈られた(14世紀に書かれたチョーサーの『カンタベリー物語』にもそのような記述があります)ことから、bring home the baconは富の象徴というよりもむしろ幸せな結婚生活の象徴だったようです。意外とロマンチックな食べ物ですね。